一億人に一人の白血病と闘う男の闘病ブログ

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2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

家庭医学大辞典!

布団についたタマキは、田んぼの委託の件をひと通りタミーに報告をした。タミーは、「それは和がったどもユキミが心配だ!ちょうどユキミが風呂さ入った時ずっちゃんが、オットォの病気の事調べるどって、いつもの如く家庭医学大辞典どご引ぱずり出すて、か…

田んぼの委託を手を打つ!

その夜タマキは久々冨樫 源橘の家に上がった。小さい頃から、数年前まで玄関に立つと甲高い声で「タマキちゃんよぐ来たごど」と言いながら片脚を引き摺りながら血色の良いニコやかな笑顔で迎えてくれた源橘のお袋シゲヨはその時既に亡くなっていた。タマキは…

10月9日入院へ!

明くる日、日本海総合病院1Fの内科診察室で、内藤 宗一朗先生と対面していたタマキは、今後の治療方針の説明を受けていた。背格好がスラリとした、小さめの丸顔に大きめの銀縁眼鏡の奥に優しい目をした内藤は、くすぐったくなる様な喋りで、「では9日に入院…

ニューパルサー^_^

韮崎 康彦先生の診断書と紹介状を胸に、新潟大学医歯学病院を後にした!外に出ると何故かすれ違う人々や目に飛び込んでくる景色が新鮮に感じた。再び新大前からバスに乗り駅を目指した。万代橋から望む信濃川が悠々と静かに流れていた。「確か演歌か何か?歌…

遂に闘う敵の姿を捉えた!

一睡ぐらいはしたか!?、タマキはあくびを連発しながら運ばれてきた朝食を食べていた。コシヒカリの本場なのでゴハンはまあまあといった感じだった。食後は,ぱっぱと身支度をして同部屋の2人のおじさんに、「お世話になりました^_^」と挨拶をすると病院を後…

血圧急上昇!

「一年間の入院治療?一年間の入院治療?一年間の入院治療?一年間の入院治療?一年間の入院治療?一年間の入院治療?一年間の入院治療?」ふと我に返っタマキは、ピシッとカーテンを締め切った病室のベッドの上に仰向けになり、まつ白な天井を見上げたまま…

約一年間の入院治療が必要です!

シコリとの約3カ月に渡るの付き合いに別れを告げたその日の夜、入院病棟の4人部屋で運ばれてきた夕食を食べていた。タマキの他には、言葉の感じからして地元新潟の、それぞれ20個は離れた先輩男性が親友の様な語らいをしながら、頬張っていた。「48年の人生…

手術室でU.S.Aのポップス?

やっと切除されることになったシコリに未練は特になかった。タマキは看護師の後を追ってオペ室に入った。目の前には、肘を折り曲げて両方の、手の平を自分に向けた手術着姿のオオゴセ先生が居た。椅子に掛けていたオオゴセはタマキの姿を確認すると、スッと…

やっと切除か?

オオゴセ先生とタッグを組むのは内科医のニラサキというタマキより13コぐらい下の黒縁眼鏡がフィットする男性だった。頭に白いものがチラホラ目立ち始めたタマキに対してニラサキの頭は真っ黒でどちらかに分けられることもなくボリュームがありふわっとした…

内科医と連携します!

その日の9時半、新大でのMRIの予約に向けて、朝イチの、いなほに飛び乗った。検査を終えたタマキの前にはオオゴセ先生がいてその背後には医者の卵の様な2人の女性と3人の男性がいた。オオゴセ先生が「この子達に愛刀さんのシコリの触診をさせていただきたい…

エイズ検査もします!

タマキの目の前にいるオオゴセ先生が、一週間前の検査結果を説明していた。「良性か悪性かが、はっきりしませんでした。ですので、これから血液検査とMRI検査をして頂きます。」「だだっ広いなあ!」と血液検査をする巨大なスペースの前に立ったタマキは小声…

かもめちくわ大?

次の日の午前、タマキは腰を屈めて右手にインパクトを持ち、ネジ20個位を掴んだ左手を、ティペットドアプラスの直径5ミリ位の穴に向けてネジを締め込んでいった。タマキの背後にいたソウイチが「2メーター30だば何ぼだ?」「にーよんにー」タマキは屈めたま…

一週間後に結果が!

バスを降りたタマキは、「でかいなあー」と呟きながらゆるやかな登り坂を、病院の方に向かう集団の最後尾に付いていた。総合案内の文字を見て、受付を済ませ2Fの整形科の受付に顔を出した。「お呼びしますので、近くにお掛け下さい」との声を聞き空いていた…

シンダイマエ!

その日の朝9時過ぎ「行って来るわー」とイノリに告げると愛車のシルバーメタリックのケートラに乗り込んで、鶴岡駅に向けてハンドルを握った。市立病院の30代の先生が新潟の大学病院の整形科の受け付けにその日の午後2時半に予約を入れてくれたのだ。15分…

励ましのコミュニティ。

その頃タマキは、Pという励ましのコミュニティの近隣のエリアマネージャーをしていた。Pにはタマキのひいばあちゃんのキクノの、大田区馬込に在住する長女サダエの紹介で一人から始まり、シコリが出た当時は一家7人全員が参加していた。そのPが所有する建物…

新潟行き!

CT検査から5日後、タマキは市立病院の整形1で、あの30男の医師の説明を受けていた。内心では、やっと切除の日程が決まる!と思うと、なんかワクワクしていた。さすがにその時30男は、タマキの真正面にいて、しっかりと目を見てゆっくりと神妙な面持ちで言葉…

CT検査!

一週間がアッと言う間に過ぎ去り、タマキは市立病院のCT検査室にいた。下着以外に、ネックレスや指輪、ピアスなど金属製のものは全て外して下さい!との注意書きを見ながら、渡されたガウンみたいなものに着替えていた。ふと、ラジオで聴いて思わず吹き出し…

この際悪りぃ所皆診でもらえ!

その夜、タマキは市立病院での出来事をザックリとタミーに報告していた。「久々行ったが、たーだパソコンの画面ばっかり見で、患者どこ見リッてーの」するとタミーは、「で、どげたっけや?」タマキは、「今度CT検査だど!大野整形は結局シコリを取るごどな…

7日後にCT検査を!

市立病院の整形の診察室1にタマキはいた。ノギスでタマキのシコリの大きさを測るとP.Cに向かって打ち込み、今度は定規を当てて高さを測りまた打ち込んだ、四角い黒縁眼鏡を掛け、やや細身の30才ぐらいの男性医師は、タマキに質問をいくつか投げ掛けていた。…

市立病院へどうぞ。

タマキは紹介状を片手に大野整形の受け付けにいた。しばらくすると、「愛刀さーん、中待合へどうぞ」の声がしたので診察室の前の白い長椅子に腰を降ろして待っていた。すると、白いカーテンを開けて看護師が、「愛刀さん、こちらへどうぞ」と言われるがまま…

紹介状を書きます。

紹介状を、書きます!と言って、外科医のニウラは机に向かっていた。となりにいた看護師から、待合室でお待ち下さい!と告げられたタマキは診察室を出て、荘内日報をサッととって左右が誰も居ないスペースを確保すると腰掛けて、脚を組むと新聞に目をやった…

なんだそれ?

午後一時半になると、マジメのハウス立て込み現場には、いつもの四人が揃った。それぞれが栽培している、キュウリやトマトなどを、涼しい早朝に収穫し、朝飯を食って、朝は八時半から。昼になるとそれぞれ自宅に帰り飯を食べて、昼寝してから、その時間で作…

なんだこのザマは!!

その日10時の一幅でマジメは、コーラとポテチとタマキが好きなジャガリコのサラダ味をコンビニから仕入れて来た。「一幅だー」と少し離れたタマキに向けてマジメが吠えた。タマキは、「ウォーーーイ」と返し大好きな、ギンギンに冷えたコーラに想いを馳せて…

ヒゲ剃れよ!

その日タマキは、マジメの家の裏の農業用パイプハウスの立て込み作業をしていた。マジメは2コ下だが生意気だ!それは互いにタメ年の姉がいた。二人は小学校の頃友達として行き来していた。そんな事がキッカケで気付いた頃には幼なじみから同じ高校を卒業して…

大きくなったらまた来て

タマキは、右腕の内側を、着ていたグレーのヘインズの半袖Tシャツの袖口を左手で脇の下までまくり、右腕を突き出して、シコリを診てもらっていた。ヘインズの半袖Tシャツはオールシーズン身につけていた。本当は、純白が一番のお気に入り!だが、夏場は田…

幼稚園児がトゥース?

豆粒大のシコリを診てもらうために行きつけの外科へ。 真夏の太陽がギラギラと眩しいなかタマキは、真っ黒なグラサンをかけ、愛車のケートラの窓を全開にしていつものように爪楊枝をくわえ右肘を少し出したぐらいにして車を走らせた。 その外科は、タマキの…

初めは豆粒?

その病名が確定したのは、庄内平野でタマキが、我が子のように育ててきたつや姫の収穫作業の真っ只中!さかのぼること3ヶ月タマキはいつもように晩飯を食べ終えると大の字をかいて天を仰いだ。すると、妻のタミーが「なにそのできもの?」と言ってきた。「え…