一億人に一人の白血病と闘う男の闘病ブログ

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市立病院へどうぞ。

タマキは紹介状を片手に大野整形の受け付けにいた。

しばらくすると、「愛刀さーん、中待合へどうぞ」の声がしたので診察室の前の白い長椅子に腰を降ろして待っていた。

すると、白いカーテンを開けて看護師が、「愛刀さん、こちらへどうぞ」と言われるがままに、診察室へ、銀縁眼鏡がとてもフィットした身体つきも顔付きもシャープな男の先生が目の前にいた。

タマキは右腕を突き出した。

先生はシコリに軽く触れると、「これはいずれ切除する事になるので、市立病院へ行って下さい、紹介状を書きます。」

時間にして、20秒。

「だから最初から市立病院だってゅーの」
タマキはココロのなかで呟いていた。

市立病院へ向かう車中タマキは右手でハンドルを握り左手の親指でシコリを軽く押しながら「切り取られるってよー」とまるで相棒に話しかけるように呟いていた。

その時シコリは豆粒大から、直径約3センチ高さ約7ミリくらいの円錐形に成長していた。

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#切除
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