一億人に一人の白血病と闘う男の闘病ブログ

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紹介状を書きます。

紹介状を、書きます!と言って、外科医のニウラは机に向かっていた。

となりにいた看護師から、待合室でお待ち下さい!と告げられたタマキは診察室を出て、荘内日報をサッととって左右が誰も居ないスペースを確保すると腰掛けて、脚を組むと新聞に目をやった。

タマキは新聞の記事に目をやったが、ココロはそこになかった。

市立病院か!まあ、そこしかないだろうなと次の行き先を勘ぐっていた。

程なくして一人の看護師の「アイトウさん!」とやや大きめの声が響いた。

それに反応してタマキはスッと右手を挙げた。その時48になっていたが、四十肩の症状は見られなかった。

すると欽ちゃん走りの前身バージョンの様にスタスタとタマキの左側に来た。

そして、椅子に腰掛けていたタマキの目線に合わせるようにピーンとなった背筋をそのままにスーーッと左膝を立てたまま腰を下げて右ひざをフロアに付け、タマキの目線から7センチの位置で停止した。

小声で、「愛刀さん!」とタマキの苗字を確認すると、紹介状と書かれた茶封筒を差し出して、

「この中にも書いてありますが、ここから鶴岡駅に向けて山王通りを超えた交差点を左へ行き一つ目の信号を斜め方向右側に行くとすぐ右手に大野整形と書かれた、白字に縦長の看板がありますのでそちらへどうぞ。」とウーマンラッシュアワーの片割れのように一気にまくると、スッと立ってピッと向きをかえ、スーーっと去っていった。

タマキの耳と頭はナビのように、喋りのスピードについていき、無事目的地に到着していた。

何故か視線は左斜め下45度方向の、看護師が持った茶封筒の先の胸元にいっていた。

タマキはココロもカラダもフツーの男だ!

もらった封筒を、左隣りの椅子の上に置き、二枚しかない新聞をキパッと丁寧に折りたたみ、立ち上がると、雑誌たての空いたスペースに、キチッと戻して、そこをあとにした。

#荘内日報
#鶴岡駅
#山王通り
#食の都庄内

バスタイムから快眠まで、健やかで心地よいライフスタイルのご提案です。