励ましのコミュニティ。
その頃タマキは、Pという励ましのコミュニティの近隣のエリアマネージャーをしていた。
Pにはタマキのひいばあちゃんのキクノの、大田区馬込に在住する長女サダエの紹介で一人から始まり、シコリが出た当時は一家7人全員が参加していた。
そのPが所有する建物の談話コーナーという、真っ白い椅子とテーブルが置いてある、一角にタマキとタミーは並んで腰掛け、テーブルの対面にいた、オオタニに話しかけていた。
タマキが、右腕にできたシコリの事と、市立病院の整形科から、新潟の大学病院へ行くように告げられた事を話すと、そのシコリをオオタニにさらした。
するとオオタニは、ずーっと頷きなからタマキの話しを聴いて、シコリを見ると「ほーッ!まッ人生色んな事が起ぎるんだよなッ!」
「俺もよー」と言いながら、白いシップを貼ってある左の二の腕を挙げて、「ここは痛いし、膝には水か溜まって、今歩ぐのがやっとなんだよなー。」
「でもなータマキ君!色んな事があるが、その現実を受け入れて、頑張っていくしかないんだよな!」
「まッ俺がしっかり祈っていくから、大丈夫だ!」
タマキの腕時計の針は夜の8時を過ぎていた。
約30分のやり取りを終えて、2人は家路に就いた。
車中しばらく沈黙が続いたが、タマキが、「なんかオオタニさんも大変な中頑張てんだなー」
と言いながら、内心では、今の状況を聞いてもらえただけで、壊れていたココロが少しずつ修復されてきているのを実感した。
#シップ
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