一億人に一人の白血病と闘う男の闘病ブログ

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やっと切除か?

オオゴセ先生とタッグを組むのは内科医のニラサキというタマキより13コぐらい下の黒縁眼鏡がフィットする男性だった。

頭に白いものがチラホラ目立ち始めたタマキに対してニラサキの頭は真っ黒でどちらかに分けられることもなくボリュームがありふわっとした感じだった。

タマキに対して真っ直ぐに向いたニラサキはゆっくりと落ち着いた口調で語りかけた。

「市立病院から頂いたCTのデータ、シコリの検体結果、血液検査の結果、MRIのデータを精査しました。結果病名の確定に向けてかなり絞れては来ましたが、そこには至っておりません。そこでオオゴセ先生と、今後の流れを検討したところ、まずそのシコリの摘出手術を行います。そして取り出したシコリを検査機関へ提出した結果を受けて、病名は確定できると思います。」

すると、ニラサキはPCに向きを変えて右手でマウスを操作しながら、「手術日は最短で9月30日ですが、どうでしょうか?愛刀さんが良ければ今オオゴセ先生と連絡を取ります。」

「それでお願いします!」

タマキの言葉に反応すると胸ポケットから、ピッチを取り出していた。

オオゴセ先生とのやりとりが済んだのか、白いピッチを左胸に収めると、またPCに向けてタイピングをしながら、

「シコリの摘出手術は9月30日13時30分に決まりましたので、その日の午前10時迄入院病棟の受付に来て頂きます。その日はお泊まりして頂き、経過が順調であれば次の日の午前中には退院となります。そして病名の確定は検査の結果を受けてからになりますので、3日後の10月4日の午前10時にまたここに来て頂くことになりますのでよろしくおねがいします。」

タマキは内心「やっと病名が確定するかと思うと、モヤモヤしたものが少しずつ消えていく感じがして、長かったなあーーーと思いに耽っていたが、」

ニラサキ先生の素早い対応に感心して「ハイッ、よろしくお願いにします。」

と気持ち大きめの声で応えた。

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